不動産用語説明①　セットバック

今回は、不動産の売買取引でよく出てくる用語について解説したいと思います！

皆さんは「セットバック」という言葉を耳にしたことはありますか？昔ながらの街並みや、狭い道路が多い地域の売買取引でよく出てくる言葉になります。

簡単に言うと、セットバックとは、前面道路の幅員が４m以下の場合、建物を建てる際に、道路から一定の距離を後退させて建物を建てることを言います。

建築基準法には、建物を建てる際には、原則として幅員4ｍ以上の道路に、土地が2ｍ以上接していなければならないという決まりがあります。なので、道路幅員が４mを満たしていない場合には、所有しているの土地の一部を道路として提供しなければいけません。

セットバックを行う主な理由としては、緊急車両が前面道路にスムーズに進入できるようする為や、建物と建物の間を広げることで、火災が発生した際に、火の広がりを抑える為に行っています。なので、セットバック部分には、花壇を作ったり、門扉を設置したりすることが出来ません。

ただ、片側の土地だけでセットバックして、道路の幅員を４mにしなければいけないわけではなく、道路の両側の土地で行います。（片側ががけや川の場合は、該当地側のみでセットバックが必要です）道路中心線から２ｍそれぞれ後退する形になります。

セットバックが必要な物件の購入を考えている方は、上記の内容を確認の上、検討されてみてください！